丸紅、新本社にDTEN製品200台導入でビデオ会議システムを刷新、ワークスタイル·コミュニケーション改革を推進

大手総合商社の丸紅株式会社では、東京本社ビルを建て替え、2021年5月から新本社ビルでの業務を開始しました。新本社への移転にともない、DTEN製品を会議室に大規模採用しました。

丸紅株式会社(Marubeni Corporation)は、ライフスタイル、食料·アグリ、金属、エネルギー·化学品、電力·インフラサービス、金融·リース·不動産、エアロスペース·モビリティ、情報ソリューション、次世代事業開発、次世代コーポレートディベロップメント、その他の広範な分野においてグローバルに事業を展開しています。1858年5月に創業し、現在では、国内外に130の拠点、グループ全体で5万人を超える従業員を擁しています。
新本社は、最先端の機能·性能を持たせたオフィスに加え、地域に開かれた育成用途を併設し、ビジネス、都市、自然、生活、芸術等の融合する発信拠点を目指しています。
新本社では、会議システムとしてZoomを全面採用し、そのデバイスとしてDTEN製品を採用しています。会議室の大きさに応じて、DTEN D7の75インチと55インチおよびDTEN MEを、合計で約200セット設置しました。

■DTENの選定
以前は複数の会議システムを利用
丸紅は現在、DX戦略において「ワークスタイル·コミュニケーション改革」を施策の一つとして、Web会議サービスによる効率的な遠隔地コミュニケーションにて「いつでも·どこでも·誰とでも」を実現しています。

社情報企画部 ITサービス課
課長 小島 様
2021年の本社移転にあたり、情報企画部 ITサービス課では2018年5月から、タッチパネル付き大型ディスプレイや会議システムのソリューションの比較や検証を開始しました。同社は、以前から会議システムとしてテレビ会議·Web会議·音声会議を利用していました。しかし、「テレビ会議や音声会議は、それぞれ特定のデバイスを利用する必要がある等の課題がありました」と、情報企画部 ITサービス課 課長の小島氏は語ります。
会議システムをZoomに集約、オールインワンのDTENに着目
Web会議テクノロジーの急速な発展と普及もあり、Zoomを中心に、Web会議に集約。相手に応じてTeamsも利用可能にすることとし、これらの要望を満たす端末を探すことにしました。
端末の選定にあたっては、Zoomに対応する機器であることを基本として、導入費用および利用料のコスト、機能性、利便性、シンプルな物理配線を重視しました。
DTENのD7とMEは、Zoom Communications Inc. により、「Zoom Rooms(※)認定ハードウェア」として認定を受けたデバイスであり、マイクやスピーカー、カメラなどを備えたオールインワンディスプレイであるため、配線が大幅にシンプルになります。
※オフィスの会議室などから、ミーティングの開始、会議室の予約、コンテンツの共有、HD ビデオでのコラボレーションが可能となるソリューション
DTEN D7は2018年発売で、検討当時はまだ新しい機器でした。「マイク、スピーカー、カメラ、モニタそれぞれで機器検討をしていましたが、コスト、利便性の観点からオールインワンディスプレイに検討対象を絞りました。初のD7国内導入ということもあり、DTEN CEOとの面談、伯東様からのDTEN製品ご紹介を経て、採用に至りました」と、情報企画部 ITサービス課の小竹氏はふり返ります。

■導入効果
ワンタップで会議を開始できる利便性の高さが、導入直後から好評価
現在、丸紅の会議室に設置されたDTEN製品の画面では、その場でZoomのインスタントミーティングを開始する「ミーティング」アイコンや、Zoom会議に参加する「参加」アイコン、Teams会議のための「Microsoft Teams」アイコンが表示されています。社内でZoomを利用しているユーザーが約6千名、主催会議数が月に約1万回あるうち、このDTEN製品の「ミーティング」「参加」アイコンからの利用が約25%にあたる 月に約2,500回あるとのことです。

導入後、社内で大きな反響があったといいます。新しい会議システムを2021年5月に導入したあと、同年9月に実施された社内設備についての定例ユーザーアンケートでは、約50%が「とても良い」「良い」と高評価が得られました。その後さらに利用促進を行い、2024年9月のユーザーアンケートでは74%と大きく上昇しています。
アンケートから、利用時の良い点として、「テレワークと出社のハイブリッド勤務が円滑にできている」「Web会議システムの画面共有機能によりペーパーレスが実現できている」「ZoomとTeamsが両方使えてありがたい」といった声が社内ユーザーから挙げられています。
空調音とTeams会議に問題発生。DTENも共に根気強く対応し、解決

情報企画部 ITサービス課
小竹 様
丸紅では会議の相手に応じて、DTEN製品からZoom Roomsのダイレクト ゲスト参加機能 (Zoom RoomsからMicrosoft Teams会議にゲスト参加できる機能) を使ってTeamsを利用することがあります。しかし、当初はこの機能を利用してTeams会議に参加したときに、会議室の反響音やサウンドマスキング、空調音との相性によって、音声にノイズが発生する現象に見舞われていました。
この現象についてITサービス課では、社内ユーザーから要望を受け、DTENと協議や改善を重ねました。
「DTENにはいろいろご協力いただきました。問題に対応するために修正されたファームウェアをテストして、それでも解決しないため、再度修正をお願いし、根気強くご対応いただきました。現在ではクリティカルな問題は改善され、社内ユーザーから高い評価を受けています」(小竹氏)
■今後の展開
2021年5月のDTEN D7導入から、取材時点で4年半以上が経過しました。その間、後継機種DTEN D7Xも発売されています。丸紅は2024年9月以降、会議室の新設の際や、DTEN D7のメンテナンスサイクルに応じて最新機種D7Xの追加購入も進めています。
今後のDTEN製品の活用について、小島氏は、「生成AIを使って、会議の音声をもとにしたリアルタイム文字起こしや、議事録作成、要約、Todo作成など活用の促進を考えている」といいます。そのためにも、DTEN製品が会議の音声を正しく集音することが重要であると述べます。

「Teamsにおける音声品質の向上など、DTENには大変手厚くご支援いただいています。ユーザー業務効率化のため、DTEN製品は重要な会議デバイスです。引き続きご支援や最新機能のご紹介をよろしくお願いいたします」と小島氏はDTENへの期待を語り、「丸紅グループ全体のデジタル能力の底上げし、一人ひとりの能力を伸ばすために、IT環境を高度化する取り組みの一環として、ICT機器におけるAI機能等の活用と、ユーザーの利活用促進を目指していきます」と締めました。

企業名:丸紅株式会社
所在地:東京都千代田区大手町一丁目4番2号
設立:1949年12月1日
従業員数:4,337名(丸紅グループの従業員数50,200名) ※2024年3月31日時点
URL:https://www.marubeni.com